批評家の宇野常寛さんが語ったAKBグループの本店(AKB48)と支店(SKE48、NMB48、HKT48)の格差問題が話題になっています。
宇野「姉妹グループが地方に残ったまま経済的にも社会的にも自立できるっていう回路をAKB48グループは作っていくべきだと思うんですよ。
AKBの非選抜メンバーの方が姉妹グループの選抜メンバーよりもメディア露出で有利だっていうこの情況はアンフェアさを感じるというか。
支店の中堅から選抜メンバーにいる人にとっては辛いと思うんですね。 」
宇野常寛「近い将来NMBとHKTも問題に直面する」 : NMB48まとめたで!
この問題の原因はAKB48(本店)をフラッグシップとして守っていく戦略が原因だと思われます。
●本店フラッグシップ問題
本店フラッグシップ問題とはAKB48をフラッグシップとしたマス向けのイメージ戦略のこと。
本店がセールスやマスメディアでの露出の勢いが続いていれば、グループ全体にも勢いのイメージが波及するし、逆に本店が潰れてしまったら支店の勢いが良くても世間様のイメージはオワコンになってしまいかねない。
●AKBの売上の正体
AKBグループのCDセールスは握手券のために1名が複数のCDを買っているというということは広く知られているが、本店のセールスには以下の要素も加わっています。
- 支店の人気メンバーを選抜に組み込んでいる
- 握手会の対象メンバーが全支店メンも入っている
これにより、支店のみのファンもAKBのCDを購入することに繋がっています。
●参考 AKB48 35thシングル劇場盤第2次完売状況 ※赤は支店メンバー
NMB48まとめ隊 : 【NMB48】AKB48 35thシングル劇場盤第2次完売状況
これをみてもわかるように支店メン(赤枠)に支えられているのがわかる。
●支店への弊害
- 支店メンは自分のCDと本店のCDの握手会に参加するため土日が潰れる
- 自分の仕事を入れる余地がなくなる
支店メンバーが本店の活動に参加するのは以上の弊害があり、結果的に個人のタレントとしてのブランドを磨く余裕が無くなってしまう。
そして、支店メンバーがグループ内で活動することの限界を感じて辞めていくという流れになる。
●参加しなくなった時の弊害
CDのセールの低下などでスフラッグシップ本店の社会的影響力が落ち込み、本店支店限らずグループ全てが沈んでいくことが想像できます。
●AKBグループも道州制
以上の問題を考えても解決するにはやはり各地域で自立していくことが重要なんだなって感じますね。
今の本店中央集権的な流れがガラッと変わるのか、緩やかに変わるのか、それとも変わらないのかわかりませんが、支店メンバーの努力も必ず報われるようなしくみを望みます。